こむらがえり(足がつる)でお悩みではありませんか
名古屋のアイエイ鍼灸院の吉村栄三です。
・妊娠中に足がつる
・夜中に急に足がつる
・走っている時に足がつる
・繰り返すこむらがえり
そのようなお悩みはありませんか?
東洋医学的な観点でこむらがえり(足がつる)を説明します。
なぜ、こむらがえりになったのか、なぜ今までの方法で繰り返すのか、どうしたら治るのか、予防法が分かります。
また、こむらがえりが何故妊婦の方、運動をする方に多いのか、何故夜間に多いのかの理由がわかります。
院長自身もトレイルラン(160キロ以上3回、70キロ以上5回完走)、トライアスロン(Ironman2回完走)をする中で足がつったことがあります。それを自身で改善してきました。
突然襲ってくる「こむらがえり」の恐怖から解放されゆっくり寝たいですよね。
是非、ご自身や家族、友人がこむらがえりで困っている方は最後までご覧ください。
こむらがえり(足がつる)とは/西洋医学的な説明
こむらがえりは、筋肉が突然収縮、硬直して起こる痛みです。
通常、数秒から数十秒続き、ふぐらはぎ、太もも、足の裏でよく発生します。
筋肉の細胞内のカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、水素のバランスが崩れることから発生すると考えられています。
一般的な対応法は保存療法です。
食生活の改善、マグネシウム・カリウムの摂取、適度な運動、水分摂取、ストレッチなどが挙げられます。
東洋医学的で「こむらがえり」が改善できるわけ
東洋医学的では西洋医学とは違ったアプローチで「こむらがえり」をとらえます。
今までの西洋医学的なアプローチでは改善せず、東洋医学の方法で改善することがご理解いただけると思います。
血が筋肉に行き渡らずに発生すると考えます。
・妊娠中・産後の方や運動する人に多い理由
赤ちゃんへの栄養供給、筋肉の活動によって、血が不足しているからです。
・夜間に多い理由
血は日中は全身を巡りますが、夜中に肝臓に戻って解毒する機能があります。
よって、体の末端の足まで血が行きわたりにくくなります。
従って、夜間にこむらがえりが起こることが多くなります。
痛みが出る原因を東洋医学的に解説
体には、ツボ(経穴)をつなぐ「経絡(けいらく)」という通路が流れています。 経絡は気血を全身へ運ぶ役割があり、経絡の流れが悪くなったときに「痛み」という形でからだが警告を出します。 経絡の流れが悪くなる原因は、不通則痛(ふつうそくつう)と不栄則痛(ふえいそくつう)の二つがあります。
不通則痛(ふつうそくつう):余分なものが経絡の流れをふさぐ
外からの邪気(風があたる、寒さ、湿気、暑さ、熱さ)、瘀血(ドロドロ血液)や痰湿(ドロドロ水分)、ストレス・過労、外傷などが経絡の流れを滞らせる。 こうした、流れが悪いことによって起こる痛みを不通則痛といいます。
不栄則痛(ふえいそくつう):からだに必要なものが不足する
飲食不足、老化、体力の衰え、慢性病などによって、本来からだに必要な気血が不足している。 こうした栄養不足による痛みを不栄則痛といいます。
病気になるメカニズムを東洋医学的に解説
東洋医学的な「病気のメカニズム」から考えてみましょう。
「病気のメカニズム」は以下の流れです。
❶病気の根本は「五臓の乱れ」
❷「病気の要因」が加わり
❸生理物質が不足して、寒熱が体内に伝搬し
❹病気・症状に現れる
「病気のメカニズム」の流れは共通ですが、内容は各個人によって異なります。
「どの五臓が乱れた」か「病気の要因は何か?」、「どの生理物質が不足したか?」、「どこに寒熱が伝播しているか?」、「どんな病気・症状になったか?」を追い込んだ上で、オーダーメイドの施術をしていきます。
例:こむらがえり(足がつる)になるメカニズム
妊婦の方、産後のこむらがえりの例
一例をあげます。
❶病気の根本は「五臓の乱れ」
ー肝が弱っている状態。
妊婦中は大量の血を赤ちゃんへの栄養に使います。
出産時に大量の出血をして血を失い、母乳でも血を消費します。
そのため妊娠中や産後の方は、肝が弱っている状態が長く続きます。
❷「病気の要因」が加わり
ー妊娠中の赤ちゃんへの栄養や出産での大量出血で血が大量に失われて、肝の機能がさらに落ちていきます。
❸生理物質が不足して、寒熱が体内に伝搬し
ー血が不足して、寒が発生。熱も停滞する。
❹病気・症状に現れる
ー冷えは下にいく性質があります。
下半身の症状が多く出る一つがこむらがえりです。
同じ理由で、他に腰痛、坐骨神経痛、頻尿、足の冷え・むくみ、下痢などの症状も出てくることが多くあります。
例:こむらがえり(足がつる)の鍼灸施術方法
この場合のこむらがえりの治し方の例
根本療法(本治法)
肝を補う
弱った肝を補うことで、血の巡りを良くします。
対症療法(標治法)
邪気を取り除く、寒を取り除く、経絡上の滞りを取り除く
患部への血の循環を良くする”
こむらがえり(足がつる)のセルフケアのツボ
痛みが出ているのは、経絡名で言うと膀胱経です。
以下に紹介するツボをやさしくさすったり、お灸で温めてください。
ツボの場所は厳密ではなく触ってみて押すと違和感がある・凹んでいるところを選びましょう。
①飛揚(ひよう)
外くるぶしから5寸上に行ったところ。腓骨の前側。
外くるぶしとアキレス腱の間のくぼみから、骨沿いをなぞってあげて行き、筋肉にぶつかるあたり。
足の裏側の循環が良くなります。
②陽陵泉(ようりょうせん)
膝の外側の下にある膨らみ(腓骨頭)の少し前で下方。
筋肉の症状に有効なツボです。
③三陰交(さんいんこう)
内くるぶしから指4本分上の脛骨の後側。
足に6つ流れる経絡の中で3つが交わる場所です。
下半身の血行が良くなり、温まります。
婦人科の症状全般に効果を発揮します。
お灸がとくにおすすめです。
こむらがえり(足がつる)を繰り返さないために
病気の根本は「五臓の乱れ」です。
「五臓が整って」いれば病気になりません。
今回の例の場合、「肝」が弱っていなければ、こむらがえりにはなりません。
とはいえ、妊娠中や産後の方は血を大量に消耗するのは当然のことで仕方ないことです。
東洋医学の鍼灸院で弱っている五臓の機能を高め、血を作ること、血を循環することがとても大事になります。
また日常生活でも肝の養生が大事になります。
目を使いすぎない、筋肉を使いすぎない、夜中の1−3時はぐっすり寝る、泣きすぎない、乾燥するところで涙を消耗しすぎない、怒りすぎない、酸味を適度にとるなどを日常生活に取り入れることをおすすめします。
こむらがえり(足がつる)の根本改善には名古屋市のアイエイ鍼灸院にお任せください
東洋医学は、こむらがえりに対して西洋医学とは違ったアプローチをします。
今回の例では、肝の機能を高め、下半身の冷えをとることで、血の循環を良くします。
下半身の冷えがとれ、血の循環が良くなるとこむらがえりの改善だけでなく、その他の症状も改善していきます。
とくに妊娠中・産後の方で、腰痛、坐骨神経痛、頻尿、足の冷え・むくみ、下痢の症状がある方は改善が見込みます。
西洋医学的な方法でこむらがえりを繰り返してしまうとお悩みの方は、東洋医学の鍼灸をお試しください。
※効果には個人差があります。効果を保証するものではありません。