めまい(目眩/眩暈)でお悩みの方へ
アイエイ鍼灸院院長の吉村栄三(はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師)です。
・立ち上がることができない
・歩くことができない
・急にめまいが起きて動けなくなる
・薬を飲んでも治らない
・立ちくらみがする
・吐き気もする
そのようなお悩みはありませんか?
「めまい」を東洋医学的な観点で説明します。
なぜ「めまい」になったのか、なぜ今までの方法で治らなかったのか、どうしたら治るのか、予防法が分かります。
また、「めまい」以外に症状がある場合もその症状の改善が見込める理由がわかります。
長く苦しんだ「めまい」の症状から解放される方法がわかります。
是非、ご自身や家族、友人が耳鳴りで困っている方は最後までご覧ください。
めまいとは/西洋医学的な説明
“めまいは、身体のバランス感覚や方向感覚が失われる感覚を指します。具体的には、周囲が回転しているように感じたり、自分が回転しているように感じたりすることがあります。めまいは、内耳、目、筋肉、神経、脳など、様々な部位や機能が関与する複雑な現象です。
主なめまいの原因には、以下のようなものがあります。
・内耳の問題: 内耳の平衡感覚を司る部分に問題がある。
例えば、良性発作性頭位めまい症(良性発作性頭位性めまい)やメニエール病などがあります。
・神経の問題: 脳や末梢神経に異常がある
例えば、めまいを伴う片頭痛や、脳卒中などが考えられます。
・循環器系の問題: 血液の循環に問題がある。
例えば、低血圧や不整脈、心臓病などが原因となることがあります。
脳腫瘍やくも膜下出血など重篤な病気が原因の可能性もあるので一度は病院で検査をしていただくことをおすすめします。
治療法は原因によって違いますが主としては、
・内耳の問題であれば、薬物療法や手術
・特定の姿勢でめまいが起こる場合、その姿勢を変える
などがとられます。
「めまい」が東洋医学的な鍼灸治療で改善できるわけ
「めまい」に対する東洋医学のアプローチ
「めまい」を東洋医学の古典図書では目眩・眩暈・冒眩・頭眩と記載されています。眩は目がくらむ、暈は目が回るという意味です。
言葉の意味や漢字で見てわかるように、目が関連していると考えます。
めまいに対して東洋医学では西洋医学とは違ったアプローチをとります。主な違いを以下に記します。
「めまい」に対して、東洋医学の方法で改善することがご理解いただけると思います。
・「めまい」だけを見ません。
・「めまい」の方は他にも症状があります。
・「ぐるぐる」するめまいか、「ふわふわ」するめまいかを確認します。
・他にどのような症状があるかを把握します。
・身体の状態を見て、どの臓器が弱っているかを確認します。
・人それぞれの原因があるので、その原因に対して鍼灸治療をします。
・症状を早期改善する方法(対症療法)と根本的に改善する治療法(根本療法)がある。
めまいを軽減するために関連する経絡(つぼの道)の流れを良くすることで短期的な対応(対症療法)と弱った臓器を回復させ根本を改善する方法(根本療法)があります。
不調が出る原因を東洋医学的に解説
体には、ツボ(経穴)をつなぐ「経絡(けいらく)」という通路が流れています。 経絡は気血を全身へ運ぶ役割があり、経絡の流れが悪くなったときに「痛み」という形でからだが警告を出します。 経絡の流れが悪くなる原因は、不通則痛(ふつうそくつう)と不栄則痛(ふえいそくつう)の二つがあります。
不通則痛(ふつうそくつう):余分なものが経絡の流れをふさぐ
外からの邪気(風があたる、寒さ、湿気、暑さ、熱さ)、瘀血(ドロドロ血液)や痰湿(ドロドロ水分)、ストレス・過労、外傷などが経絡の流れを滞らせる。 こうした、流れが悪いことによって起こる痛みを不通則痛といいます。
不栄則痛(ふえいそくつう):からだに必要なものが不足する
飲食不足、老化、体力の衰え、慢性病などによって、本来からだに必要な気血が不足している。 こうした栄養不足による痛みを不栄則痛といいます。
病気になるメカニズムを東洋医学的に解説
東洋医学的な「病気のメカニズム」から考えてみましょう。
「病気のメカニズム」は以下の流れです。
❶病気の根本は「五臓の乱れ」
❷「病気の要因」が加わり
❸生理物質が不足して、寒熱が体内に伝搬し
❹病気・症状に現れる
「病気のメカニズム」の流れは共通ですが、内容は各個人によって異なります。
「どの五臓が乱れた」か「病気の要因は何か?」、「どの生理物質が不足したか?」、「どこに寒熱が伝播しているか?」、「どんな病気・症状になったか?」を追い込んだ上で、オーダーメイドの鍼灸治療をしていきます。
「めまい」になるメカニズムの例
「めまい」になるメカニズムはいろいろあります。
「ぐるぐる」するめまいや、「ふわふわ」するめまいなどがあります。
今回は「ぐるぐる」目が回るような「めまい」として肝が弱っている方の例をあげます。
❶病気の根本は「五臓の乱れ」
ー肝が弱っている状態。
❷「病気の要因」が加わり
ー肝の機能低下:季節変化や外気の変化による外邪、精神的な疲労などの体の内側からくるもの、過労や不摂生などによって、弱っている肝がさらに機能を低下していきます。
❸生理物質が不足して、寒熱が体内に伝搬し
ー肝は、血をためたり、体の部分部分に血を配分する機能があります。
血の機能が弱くなると血が不足・停滞して潤すことができず熱が出ます。
人体内の熱は地球上と同じく上昇する性質があります。
❹病気・症状に現れる
ー肝の血が不足したことによる熱が頭まで上がっていき脳にいき、脳のすぐ下の目にに伝搬していきます。その不調の一つが「めまい」です。
さらに、体の上の方に熱が伝播してくるので他にも症状が出てきます。
例えば、頭痛・肩こり・突発性難聴・薄毛などです。”
めまいの鍼灸治療の例
「めまい」の治し方の例
根本療法(本治法)
・肝を補う(肝の機能を高める)
肝の機能を高めることで血を豊富にしてめぐりをよくします。血のめぐりを良くすることで熱がこもることがなく、体の上部に熱が上がっていくことがなくなります。
血が身体中を循環すると「めまい」の症状が出ている目や耳を元気にするだけではなく、全身に対して不調を起こさない体づくりになります。
対症療法(標治法)
熱を取り除く、経絡上の滞りを取り除く、目の循環を良くします。
体の状態を確認しながら、滞りを取り除きやすいツボを見つけ、オーダーメイドの鍼やお灸をしていきます。
この際、めまい以外の症状の滞りもとっていきます。
「めまい」にならないために
病気の根本は「五臓の乱れ」です。
「五臓が整って」いれば病気になりません。
今回の例の場合、「肝」が弱っていなければ、めまいにはなりません。
とはいえ、肝の機能が比較的弱い方、女性の方で血を大量に消耗する、体を動かすことで血を消耗して肝の機能が落ちやすいです。
東洋医学の鍼灸院で弱っている五臓の機能を高め、肝の循環を良くすることが大事です。
また日常生活でも肝の養生が大事になります。
目を使いすぎない、筋肉を使いすぎない、夜中の1−3時はぐっすり寝る、泣きすぎない、乾燥するところで涙を消耗しすぎない、怒りすぎない、酸味を適度にとるなどを日常生活に取り入れることをおすすめします。
「めまい」の根本改善なら名古屋のアイエイ鍼灸院にお任せください
「めまい」に対して東洋医学の鍼灸治療は、西洋医学とは違ったアプローチをします。
今回の例では、肝の機能を高め、血を豊富に循環をよくすることで熱の発生を抑えます。
血の循環が良くなると「めまい」の改善だけでなく、その他の症状も改善していきます。
首・肩こり、腰痛、坐骨神経痛、頻尿、足の冷え・むくみ、下痢の症状がある方は改善が見込みます。
西洋医学的な方法で「めまい」を繰り返してしまうとお悩みの方は、東洋医学の鍼灸をお試しください。
※効果には個人差があります。効果を保証するものではありません。