頭痛の症状でお困りの方へ
頭痛は多くの人が経験する症状でお悩みもさまざまです。
・生理のタイミング、天候の変化で痛くなる
・薬を飲んでも楽にならない、飲み続けることで副作用が気になる
・原因がわからない
その頭痛の症状から以下のような生活上の悩みに発展する方もいらっしゃいます。
・仕事や学業、家事などの日常生活に集中できない
・家族や職場の人にあたってしまう
このページでは国家資格の「はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師」を持つ院長吉村栄三が
西洋医学だけでなく、東洋医学的な観点を入れて説明します。
ご自身や身近な方が頭痛で困っている方は是非参考にしてください。
頭痛の分類
頭痛には、大きく3つに分けられます。
1. 1次性頭痛
頭痛そのものが病気 (片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛)
片頭痛:片側がズキンズキン
片頭痛の特徴は、片側性・拍動性・日常生活に支障をきたす(中〜重度)・日常生活動作で悪化する。
悪心・嘔吐、光過敏・音過敏などがあり、持続時間は4〜72時間であることが多い。
病院では以下のような処置がされることが多いです。
神経の炎症や脳内の血管が拡張して神経を刺激したりして、痛みが起きていると考えられています。
最初に頸部のレントゲン、首・頭のMRI、CTなどで検査しても、原因が特定できることはほとんどありません。
そのため、神経の周囲の炎症を抑える作用と、脳の血管を収縮させる作用があるといわれる治療薬のトリプトファンが処方されるケースが多いです。トリプタンを使用できない人(血管を収縮させられない)は、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を使って痛みを抑えます。
緊張型頭痛:両側が締め付けられる
緊張型頭痛の特徴は、両側性・非拍動性・日常生活に支障がない(軽〜中等度)・日常生活動作で悪化しない。
30分〜7日間持続し、午後や夕方に痛むことが多い。
長時間同一姿勢でいる場合や運動不足が原因と考えられています。
病院では、内科・頭痛外来・神経内科・心療内科などを受診し、
非ステロイド性消炎鎮痛薬、筋緊張が強い場合は筋弛緩薬が使用されます。
群発頭痛:片側の目の奥の激痛
群発性頭痛の特徴は、毎日・同時刻に片側の目の奥がえぐられるような激しい痛み
夜間・睡眠中に出現することが多く、持続時間は2〜30分程度と短め。
鎮痛薬は有効ではなく、片頭痛と同じく脳の血管を収縮させる作用があるといわれる治療薬のトリプトファンが処方されるケースが多いです。
2. 2次性頭痛
くも膜下出血・脳出血など器質的疾患が原因
下記のような頭痛は重篤な疾患が原因となる可能性があるため、専門医にかかる必要があります。
今まで経験したことのない頭痛
突発する激しい・急性に進行する頭痛
早朝に生じて増悪する頭痛
発熱や痙攣を伴う頭痛
目の痛みとともに視力の変化
全身症状・神経症候・自立新規症状が強い頭痛
3. 有痛性脳神経障害
後頭神経痛や脳血管障害後の疼痛
また、最近では薬の飲み過ぎによる頭痛(MOH:medication-overuse headache)もあります。
東洋医学に基づく病態把握
東洋医学に基づく痛みの原因
からだには、ツボ(経穴)をつなぐ「経絡(けいらく)」という通路が流れています。
経絡は気血を全身へ運ぶ役割があり、経絡の流れが悪くなったときに「痛み」という形でからだが警告を出します。
経絡の流れが悪くなる原因は、不通則痛(ふつうそくつう)と不栄則痛(ふえいそくつう)の二つがあります。
不通則痛(ふつうそくつう):余分なものが経絡の流れをふさぐ
外からの邪気(風があたる、寒さ、湿気、暑さ、熱さ)、瘀血(ドロドロ血液)や痰湿(ドロドロ水分)、ストレス・過労、外傷などが経絡の流れを滞らせる。
こうした、流れが悪いことによって起こる痛みを不通則痛といいます。
不栄則痛(ふえいそくつう):からだに必要なものが不足する
飲食不足、老化、体力の衰え、慢性病などによって、本来からだに必要な気血が不足している。
こうした栄養不足による痛みを不栄則痛といいます。
東洋医学に基づいた頭痛の病態
頭部には多くの経絡(ツボの道)が流れています。
痛む場所が、後頭部か側頭部か前頭部か頭頂部かによって、どの経絡が障害されているかがわかります。
痛みの原因となる外邪の性質やからだに不足している物質、原因となっている臓器を他の随伴症状や舌の状態・全身の状態から確認します。
このように西洋医学的には原因が不明なものも東洋医学的には、原因や障害部位を特定することができます。
東洋医学的な一般的な施術
東洋医学では、施術方法が大きく2種類あります。
本治法:根本原因の改善
不調の根本原因を改善することを目的とした施術のことで、内臓の機能の向上やバランス回復など自然治癒力向上のための方法です。
頭痛・肩こり・腰痛・眼精疲労・つりやすいなどの複数の症状があっても根本原因が同じであれば、根本原因を改善することによって複数の症状に効果が見込めます。
※全ての症状がなくなることを保証するものではありません。個人差があります。
標治法:症状の緩和
とくに気になる症状の緩和を目的として施術をおこないます。
頭痛なら頭痛に対して、肩こりなら肩こりに対しての施術をします。
複数の症状を対象としていませんが、比較的速効性が見込めます。
※全ての症状がなくなることを保証するものではありません。個人差があります。
アイエイ鍼灸院の頭痛に対する施術
東洋医学的にもとづいた病態把握、施術方針の説明、施術、評価、日常生活のアドバイスをおこないます。
つらい頭痛の症状から解放されるよう、全力でサポートさせていただきます。
症状の改善に向けて、一緒に頑張っていきましょう。
・病態把握をするために、望診・聞診・問診・切診の実施
・東洋医学的な原因や障害部位を特定
・病態の説明、施術方針の説明
・本治法(不調の根本原因を改善することを目的とした施術)
・標治法(症状の緩和を目的とした施術)
・施術後の評価
・日常生活でのアドバイス
女性の頭痛
片頭痛でお困りな女性が多いのが実際ですが、その女性のほとんどが「生理痛」や「PMS」「子宮筋腫」「不妊症」などの婦人科系疾患を訴えています。
当院では片頭痛に対してだけでなく、婦人科系疾患の改善を目指した施術をおこないます。
婦人科系疾患の改善が片頭痛の改善にも結びついていきます。
低気圧や台風がくる前の頭痛
東洋医学では人体は自然と密接していると考えます。
低気圧や台風がくる前の自然の状況は、ジメジメして湿気の多くなっています。
からだから汗をかいて水分を出そうとしても、すでに空気中に水分が多く汗がかきにく状況になっています。
その時からだでは水分が過剰になり、痰湿(ドロドロ水分)が流れを滞らせます。
とくに、過剰に水分を摂取する人、内臓の不調で水分の代謝がうまくいっていない人は、いつも以上に水分がからだに溜まり頭痛になるケースがあります。
体内の水分を代謝しやすいからだにすることによって頭痛の根本原因の改善を目指します。
※効果には個人差があります。