非定型歯痛(ひていけいしつう)とは
非定型歯痛という言葉をご存知でしょうか?
これは、歯そのものに問題がないのに、
歯やその周辺に痛みを感じることがある状態です。
この痛みは病院に行っても原因が分からなかったり、
薬を飲んでも効かないことが多く、
非常に悩ましい症状です。
日本歯科医師会のホームページで、
非定型歯痛は特発性歯痛として
非歯原性歯痛(ひしげんせいしつう)の一つで
原因不明の痛みとして紹介されています。
仕事や家庭のストレスが増える中で、
こうした痛みがあると心身ともに疲れてしまいますよね。
何を試しても改善しないと、どうしていいか分からず、
このままずっとこの痛みが続くのでは…と不安になる方も
少なくないでしょう。
そんな非定型歯痛にも、実は東洋医学の鍼灸治療が
効果的だとご存知ですか?
鍼灸は、西洋医学では解決できなかった痛みを軽減し、
根本的に改善を目指す手段の一つです。
今回は、非定型歯痛の東洋医学的な見解と、
鍼灸治療による改善方法をご紹介します。
西洋医学的見解と東洋医学的見解
西洋医学的な見解
非定型歯痛は、歯そのものには問題がないにもかかわらず、
歯や顎に痛みが生じる謎の多い症状です。
多くの場合、原因は明確ではなく、
神経系の異常やストレス、
過去の歯の治療が影響しているとされています。
CTスキャンやレントゲンでは異常が見つからないため、
病院でも原因を特定できないことが少なくありません。
これにより、薬の処方や手術も有効ではなく、
患者さんは痛みに悩み続けることが多いのです。
東洋医学的な見解
一方、東洋医学ではこのような
「原因不明の痛み」に対して、
体全体のバランスが崩れていると考えます。
特に、気血の滞りやストレスが原因となる「気滞(きたい)」
や「血瘀(けつお)」が、痛みを引き起こすと見なされます。
また、顎や歯の周辺の痛みは「大腸」と「胃」の経絡(けいらく)
の不調とも関連が深いです。
鍼灸治療では、これらの臓器や経絡に働きかけ、
体のエネルギーバランスを整えながら痛みを和らげる
アプローチを取ります。
鍼灸治療の具体的な方法と体質改善の重要性
非定型歯痛に対する鍼灸治療のアプローチ
非定型歯痛は、東洋医学の鍼灸治療によって、
体全体のバランスを整えながら根本から改善を目指すことが
可能です。
ここでは、鍼灸治療がどのようにこの症状に効果的なのか、
具体的な治療の流れや体質改善の大切さについて
ご説明します。
初回カウンセリングと体質チェック
鍼灸院に来院された際は、まず最初にしっかりとした
カウンセリングを行います。
非定型歯痛の症状はもちろん、これまでの生活習慣や
ストレスの状況、体全体の状態を詳しくヒアリングします。
非定型歯痛がある方は頭に熱がこもりやすい方が多く、
頭痛、目の痛み、吹き出物、めまい、耳鳴りなどの
症状もある方が多くいらっしゃいます。
東洋医学では、体の表面に現れる症状だけでなく、
内臓や経絡のバランスの乱れが重要です。
そのため、痛みの原因が体のどこにあるのか、
全体的な気血の流れや臓器の状態もチェックしていきます。
気血の滞りを改善する鍼灸施術
非定型歯痛の主な原因とされる「気滞(エネルギーの流れの
停滞)」や「血瘀(血液の滞り)」に対しては、
経絡上の特定のツボを刺激することで改善を図ります。
歯の痛みには、大腸経と胃経が関連しています。
歯の痛みに関連する「合谷(ごうこく)」や
「豊隆(ほうりゅう)」といったツボは、歯痛や顔面の痛みを
和らげる効果が期待できます。
さらに、胃の経絡を整え体の中で気血の流れをスムーズにするために、
「足三里(あしさんり)」など全身の調整を行うツボを用いて、
痛みを解消します。
「気滞」や「血瘀」を起こす原因が五臓にあります。
どの五臓が原因となっているかを丁寧に見ていきます。
弱っている五臓の機能を上げるツボを用いて、
根本から改善し、再発しにくい体づくりをしていきます。
お灸によるリラックス効果と体の温め
非定型歯痛に悩む多くの患者さんは、体全体が冷えたり、
緊張していることが多いです。
お灸は体を内側から温め、気血の流れを促進するだけでなく、
リラックス効果も期待できます。
特に、ストレスからくる不調には、体を温めることで
副交感神経を刺激し、心身をリラックスさせます。
治療の継続と体質改善の重要性
非定型歯痛は、一度の治療で完全に改善することは難しい
ケースが多いため、治療を継続することが重要です。
特に、体のバランスが乱れている場合、
徐々に整えていく必要があります。
鍼灸治療は、体質改善を目的とし、根本的な原因を取り除く
アプローチを取ります。
これは、痛みの原因となるエネルギーの滞りを解消し、
再発を防ぐためにも欠かせません。
自宅でできるセルフケア
治療の効果を高めるためには、自宅でのセルフケアも重要です。
簡単にできるツボ押しやストレッチを紹介し、
日常生活でのストレス緩和や気血の流れを促進します。
例えば、合谷や足三里のツボ押しを自宅で続けることで、
痛みの軽減やリラックス効果を得ることができます。
非定型歯痛には東洋医学の鍼灸治療が効果的
非定型歯痛は、西洋医学では解決が難しい症状ですが、
東洋医学では体全体のバランスを整えながら
痛みを改善することが可能です。
鍼灸治療は、痛みの原因となるエネルギーの滞りを解消し、
根本から改善することを目指します。
症状が軽減し、再発しないためには継続的な治療と
体質改善が必要です。
もし、今歯科院、病院や薬では改善しない歯の痛みに悩んでいるなら、
名古屋の東洋医学専門のアイエイ鍼灸院にご相談ください。
鍼灸治療で根本から痛みを改善し、再発を防ぎましょう。
※効果には個人差があります。効果を保証するものではありません。