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睡眠障害・不眠症の鍼灸治療

不眠症とは?

不眠症とは、入眠障害(寝つきが悪く、なかなか眠りにつけない)、中途覚醒(眠りが浅く、夜中に何度も目が覚める)、早朝覚醒(早朝に目が覚めてしまい、その後眠りに戻れない)・睡眠の質の低下(眠りが浅く、熟睡感が得られない)などの睡眠の障害があり、日常生活に支障をきたすことがあります。

不眠症について、西洋医学的な観点と東洋医学的な観点を紹介します。
不眠症に対して今までの西洋医学的な対応法で改善しない方は、ぜひ東洋医学的な観点を知っていただき、ご検討いただければと思います。

不眠症の原因は?(西洋医学)

不眠症の原因を一般的な病院・クリニックで取り扱われている西洋医学の考えでは、ストレス、生活習慣の乱れ、身体的な疾患、精神的な問題などが関与することがあります。
不眠症の治療法としては、睡眠環境の改善、薬物療法などがあります。
薬物療法では、薬を多くしていかないと寝れない、朝起きてもだるいなど根本的な改善に結びつかないことが多くあります。

不眠症の原因は?(東洋医学)

「睡眠障害・不眠症」でお悩みの方は共通して頭に熱がこもっていることが多くあります。また、背中の上部(肩甲骨の間)あたりに吹き出物ができていることも多いです。これは熱が上半身にこもっているために起こる症状です。
まずはきちんと体の状態を確認した上で、その人にあったオーダーメイドの鍼灸治療をしていくので根本的な治療ができます。
東洋医学では以下に説明するように「五臓の乱れ」から病気が発生すると考えます。不眠症の場合は、肺・腎・肝が弱ることによって起こることが多くあります。今回は肝が弱った例を取り上げます。
まずは東洋医学での病気になるメカニズムから紹介します。

病気になるメカニズム(東洋医学/経絡治療)

東洋医学的な「病気のメカニズム」から考えてみましょう。
「病気のメカニズム」は以下の流れです。
❶病気の根本は「五臓の乱れ」
❷「病気の要因」が加わり
❸生理物質が不足して、寒熱が体内に伝搬し
❹病気・症状に現れる

「病気のメカニズム」の流れは共通ですが、内容は各個人によって異なります。
「どの五臓が乱れた」か「病気の要因は何か?」、「どの生理物質が不足したか?」、「どこに寒熱が伝播しているか?」、「どんな病気・症状になったか?」を追い込んだ上で、オーダーメイドの施術をしていきます。

例:不眠症のメカニズム(肝が虚した場合)

不眠でお悩みの方には、頭痛・肩こり・腰痛・便秘しやすい・足裏が熱いなど多くの不調を抱える方が多くいらっしゃいます。
なぜそのような多くの症状が出るかを東洋医学的に説明ができます。
またその改善方法もあります。
五臓では肝が弱っていることがあります。
今回は、肝が弱ったケースを取り上げます。

メカニズム
❶病気の根本は「五臓の乱れ」
ー肝が弱っている状態
体を動かす仕事や運動で筋肉をよく使ったり、女性は日常的に血が失われています。
肝は、血を貯蔵・解毒・分配する臓器で、血の消耗が激しいと弱りやすい傾向があります。
❷「病気の要因」が加わり
ーさらに、運動などで血を消耗して肝に負担がかかったり、外気の変化から体を守る時に肝の機能を酷使することで、肝の機能がさらに落ちていきます。
❸生理物質が不足して、寒熱が体内に伝搬し
ー血が不足して、寒が発生。同時に気が滞ることで熱が発生します。
発生した熱が経絡(ツボの道)を通って伝搬していきます。胆経や膀胱経などに伝わりやすい性質があります。
胆経は側頭部、膀胱経は目から頭頂・後頭部を通る経絡です。
❹病気・症状に現れる
ー熱は上にいく性質があります。
熱が胆経や膀胱経を通り頭に熱がこもるようになります。
頭に熱がこもると、頭がスッキリせずに悶々として寝つきが悪くなります。
また、夜間に目に血が集まり目が冴えて寝れないということにもなります。
不眠症だけでなく、頭痛、肩こり、腰痛、便秘しやすい足裏が熱いなどがあげられます。

不眠症には東洋医学の「鍼灸治療」が効果的

不眠症の原因について東洋医学的な見解で説明しました。少し専門的な説明になりますが、不眠症に対して東洋医学での鍼灸治療による改善方法を説明します。

例:不眠症の鍼灸治療(肝が虚した例)

鍼とお灸を使って施術をしていきます。

根本療法(本治法)

肝を補う
弱った肝を助けることで、血の貯蔵・解毒・分配の機能をあげます。
頭部の熱を体全体に流し、頭部の熱こもりを改善していきます。
夜は身体中の2/3の血が肝臓に集まり解毒をします。肝が弱っていると、肝に血が集まらずに肝が制御する目に血が入ってしまい目が冴えてしまいます。
夜の寝ている時間帯にしっかり血を肝に集められるように肝の機能を高めることがとても重要です。

対症療法(標治法)

邪気を取り除く、熱を取り除く、経絡上の滞りを取り除く、血の循環を良くする。
頭部の熱を発散することがとても重要です。

不眠症にならないために

病気の根本は「五臓の乱れ」です。
「五臓が整って」いれば病気になりません。
東洋医学の鍼灸院で弱っている五臓の機能を高め、頭に籠る熱を取り除き、血を作ること、血を循環することが大事です。
このような東洋医学の「鍼灸治療」によって、不眠症だけでなく、熱がこもることによる症状も緩和されていきます。
具体的には、頭痛、肩こり、腰痛、便秘しやすい足裏が熱いなどです。
不眠症でお困りの方、その他の症状も合わせて改善が見込める東洋医学の鍼灸をご検討ください。

「睡眠障害・不眠症」の根本改善なら名古屋のアイエイ鍼灸院にお任せください

睡眠障害・不眠症は、ご自身で改善できるケースもありますが、妊婦・産後の方や高齢の方に起こりやすい特徴があります。
妊婦・産後の方や高齢の方は副作用がある薬を使用したくないケースが多いです。
東洋医学では、人によって違いがある「不眠症・睡眠のお悩み」の原因を追求することができます。その原因に対して副作用のない「鍼灸治療」を受けることで、「不眠症・睡眠のお悩み」だけでなくそのほかの不調も並行して改善が見込めます。
「睡眠障害・不眠症」の改善だけでなく、全身の不調のケアをするためにも、ぜひ東洋医学の鍼灸治療を受けてみてください。
※効果には個人差があります。効果を保証するものではありません。

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