生理痛・PMSでお困りの方へ
生理痛は多くの女性が経験し、日常生活に影響を与える症状です。
✅生理痛があるのは当たり前ではないか?
✅生理痛は治る症状なのか?
✅生理中は痛み止め薬を飲むものだと思っていた。
などと思っている方が多くいらっしゃいます。
その生理痛の症状から以下のような生活上の悩みに発展する方もいらっしゃいます。
✅仕事や学校を休む。
✅家事などの日常生活に集中できない
✅家族や職場の人にあたってしまう
痛みがあることは身体に何か問題があることの合図です。
その合図を無視していくとさらに大きな病気に結びついていくことがあります。
✅子宮筋腫
✅卵巣嚢腫
✅子宮内膜症
✅不妊症
このような症状がある方は昔から生理痛があった方が多くいらっしゃいます。
また、生理のたびに痛み止めを飲んでいても、根本が改善していないため、次回の生理でも痛くなり、大きな病気に結びつく可能性があります。
東洋医学的なはり・きゅう施術では体質改善をして、生理痛が出にくい体づくりを目指します。
そのことによって、その後の大きな病気のリスクを下げ、生理痛以外の症状の改善も進めていきます。
このページでは国家資格の「はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師」を持つ院長が西洋医学だけでなく、東洋医学的な観点を入れて、自分の家族・友人にすすめる内容を紹介します。
ご自身や身近な方が生理痛で困っている方は是非参考にしてください。
東洋医学に基づいた生理痛の病態
生理痛の方は血が子宮にしっかりと巡っていないため、痛みがおこります。
血の不足、血行不良、筋肉の緊張などの原因が考えられます。
東洋医学的な診断で原因をみつけだし、それぞれの人にあったオーダーメイドの鍼灸施術を行います。
生理痛がある方は他にも以下のような不調がある方が多くいらっしゃいます。
✅肩こり
✅冷え
✅乾燥肌
✅眼精疲労
✅偏頭痛
東洋医学的な鍼灸施術では、生理痛だけでなく他の不調も同時にアプローチすることが可能です。
病気になるメカニズムを東洋医学的に解説
東洋医学的な「病気のメカニズム」から考えてみましょう。
「病気のメカニズム」は以下の流れです。
❶病気の根本は「五臓の乱れ」
❷「病気の要因」が加わり
❸生理物質が不足して、寒熱が体内に伝搬し
❹病気・症状に現れる
「病気のメカニズム」の流れは共通ですが、内容は各個人によって異なります。
「どの五臓が乱れた」か「病気の要因は何か?」、「どの生理物質が不足したか?」、「どこに寒熱が伝播しているか?」、「どんな病気・症状になったか?」を追い込んだ上で、オーダーメイドの施術をしていきます。
例:生理痛になるメカニズム
生理痛になる例をあげます。
❶病気の根本は「五臓の乱れ」
ー肝が弱っている状態。
月経がある女性は毎月のように血を大量に排出しています。
そのため、普段の状態から血を統括する肝が弱っていることが多くあります。
❷「病気の要因」が加わり
ー生理や過労で血が消耗し疲労がたまることで、肝の機能がさらに落ちていきます。
❸生理物質が不足して、寒熱が体内に伝搬し
ー血が不足して、寒が発生。熱も停滞する。
熱は上へ、冷えは下へという自然界での法則が、人体の中でも起きます。
冷えが下半身に降りてきていると考えられます。
脛骨には肝経という「肝をとおる経絡」が通っています。
そこに冷えが生じると脛骨周辺に症状が出やすくなります。
また、冷えは周辺にも及ぼすので、脛骨より外側にも冷えが伝搬することもあります。
❹病気・症状に現れる
ー冷えが肝経や周辺に派生に出たことによって痛みが発生。
冷えが伝搬した、脛骨周辺に冷えが出て、循環が悪くなり痛みが発生する。
例:生理痛の鍼灸治療での治し方
この場合の生理痛の治し方の例
根本療法(本治法)
肝を補う
肝の機能を高めることで血液の循環をよくして、子宮にもしっかりと温かい血液が循環するようにしていきます。
循環がしっかりする体になると生理痛が起きにくい体になっていきます。
対症療法(標治法)
寒を取り除く、経絡上の滞りを取り除く、血の循環を良くする、邪気を取り除く
痛みが出ている経絡を狙って行います。
子宮につながる経絡や痛みがあるお腹とつながる経絡など不調に合わせて処置をしていきます。
生理痛のセルフケア
生理痛対策は東洋医学で体質にあった鍼灸をおすすめしますが、自分でできる生理痛対策を紹介します。
これから紹介するツボをお灸や自分の指で押したり揺らしたり刺激を与えると良いでしょう。
お灸は、隔物灸と呼ばれ商品名でいうと「せんねん灸」や「長生灸」がお勧めです。
三陰交(さんいんこう)
婦人科系疾患でよく使われる有名なツボですね。
場所:内くるぶしから上に指4本分。脛骨より後側。
下半身の血行が良くなり、温まります。
お灸がとくにおすすめです
血海(けっかい)
川の水が海に戻るように、血の戻りに効果のあるツボです。
場所:膝の内側で膝のさらの上部から指3本分。
大巨(だいこ)
生理や生殖器に関連のあるツボ。
場所:へそから、指3本分外側へいき、そこから指3本分下に行ったところ。
中封(ちゅうほう)
イライラなど肝のたかぶりを抑えます。
場所:内くるぶしから前方の凹んだところ。
東洋医学に基づいた生理痛のまとめ
生理痛は、あるのが当たり前ではなく、身体からの不調の合図です。
根本改善をしないと大きな病気に結びつく可能性があります。
痛み止め薬を使用するのは、対症療法で根本の改善になっていません。
一般的な薬は石油由来でできており、飲み続けること自体が不調の原因になりかねません。
東洋医学的な鍼灸施術では、その場で痛みがひくことも多く、生理痛の根本改善、他の症状の改善も目指せます。
現在、生理痛でお困りの方は痛み止めに頼らず、ぜひ東洋医学専門の鍼灸院へご相談ください。
※効果には個人差があります。